院長ブログ

大雪となりましたね


数日前より天気予報では言われておりましたが、まさに予報的中となった降雪。

4年前にも大雪(この地域では)となって、都心の多くの交通機関がマヒして大変な事態になりました。

今回の雪はその時に匹敵するかはわかりませんが、雪慣れしていない私達としては歩くのも車を出すのも戦々恐々です。

雪があることが当たり前の地域の方にしてみれば「この程度の雪で交通機関マヒとは、東京弱過ぎる!!」と常に思っていらっしゃることでしょう。

確かに弱過ぎます、そして私もその一人なのでしょう💦

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看板に積もる雪、風流なのかもしれませんが・・・

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歩くのが困難というほど降り積もってはいませんが、明日にはもう少し深くなっていることでしょう。

事前の天気予報で雪が降ることは確実でしたので、前の道を走るバスや業者さんの車などはチェーン装着をしての走行が降り積もる前からみられましたので事前準備をされてるところが多かったようです。

お車で移動される方は、チェーンや冬用タイヤを必ず装着し、そうでない場合は運転を控えてくださいね。

当院地域は坂が多いので、おそらく冬装備がなければ行き来することができないと思います💦



乳腺腫瘍切除(片側全摘出)を実施した一例


今日の内容は、乳腺腫瘍の摘出術を行ったワンちゃんです。

この子は2か月前に右側の乳腺全摘出と子宮卵巣摘出術を実施しております。

その摘出乳腺に複数あった乳腺腫瘍の病理検査は、すべて良性の結果でした。

反対側の左にも複数の乳腺にしこりがみられた為、当初の予定通り片側切除から1か月~2か月を空けて行うことを飼い主様とご相談させて頂いておりました。

前回のこの子のお話の時にもありましたように、乳腺腫瘍はワンちゃんの場合は50%ルールというものがあります。

50%の確率で悪性か良性か、悪性の中の50%が更に超悪性か...というものです。

また非常に細胞の形態が多様な為、手術前に行う細胞診という検査では確定的な結果を得ることが難しい為に最終的な良悪の判断は摘出しての病理検査となります。

13歳というシニアのワンちゃんですが、今回も麻酔と手術によく頑張ってくれました。術後の麻酔からの覚醒が早いのが素晴らしい!

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今回の手術で摘出した左側の乳腺になります。

この中に、複数のしこり(おそらく乳腺腫瘍)が含まれています。

その中の一つはこちらです。

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一番下の乳腺部分になるのですが、丸で囲んでいる箇所にしこりがあります。

このほかの乳腺にもいくつかしこりが存在しています。

こちらは病理検査に依頼して、良性の結果であることを祈るところです。

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間隔を空けてですが、2回の乳腺摘出術を頑張った、ももこちゃんです。

非常にお利口で我慢強い子です。通常は片側全摘腫出は痛みがそれなりにあるのですが、鎮痛剤各種を使っているとは痛みを0にすることは難しいです。そのため動いたり姿勢を変えたりする時に痛みを訴えることが多いのですが、この子は静かに耐えている様子が見られます。

傷口を肢で引っ掻いてしまう事がある為、急遽作ったちょっとお古のバスタオルで腹巻を装着しています。

こちらを装着しているほうがちょっと不満そうです。

傷口の経過をみながら元気になって、早くお家に戻ろうね!!



歯石処置を実施したトイプードルちゃんの一例


新年の雰囲気も過ぎ、今日ぐらいから平常な流れになった頃でしょうか。

街のお店の中を見ると、ほんの数日前まで新年の色合いだったものが三が日を過ぎるやすぐさま2月の節分やバレンタイン、3月の桃の節句の装いにモデルチェンジ。横目に見ながら通り過ぎると、はてさて今は何時だったかしら、という錯覚に陥ってしまいますね。

さて、今日は先日に歯石処置をさせて頂いたトイプードルちゃんの例です。

昨年に歯石や歯周病の診察をさせて頂き、事前の術前検査で特に大きな問題がありませんでしたので、年明けに予定をご相談し、実施となりました。

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処置前の口腔内の様子です。上顎の奥歯に歯石の付着が目立ち、その部分の歯肉が腫れてしまっています。

多くのワンちゃんがこの子と同じ部分の歯のトラブルがあります。奥まっているため歯磨きやデンタルガムなどを噛んでいてもなかなか汚れが取れにくいということもありますし、前歯と比較して乾燥しにくく湿度が高いために細菌が繁殖しやすくなります。4~5歳以降から見えにくい部分であるこの奥歯、意識して見てあげてくださいね。

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歯石除去及び一部抜歯をさせてもらった後の様子ですが、舌の裏側の一部が腫れています。

この腫れている部分は抜歯した歯に丁度隣接する部分でした。歯肉炎の影響を受けて、慢性的な炎症が舌に生じてしまったのです。しかし特に日常生活の中で痛がる事などの支障はなかったということでした。

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上の奥歯ですが、この2本、外観はキレイに思われるでしょう。歯肉部分が腫れて出血しているのがお分かりいただけるかもしれませんが、結果的にこの歯は抜歯する事になりました。

理由は、歯周ポケットがあまりにも深く奥まであったからです。

歯周ポケットが深くなってしまうと、歯と歯肉との繋がりが緩くなってしまい、その隙間に汚れや歯石が沢山入り込んでしまう恐れがあります。歯の根元部分まで細菌が入り込んでしまうと根尖膿瘍という病態になってしまい、目の下の皮膚に穴が開いてしまう事もあります。

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先程の抜歯した歯の反対側(1枚目と同じ向き)になりますが、こちらの奥歯の歯肉部分も赤く腫れていますが、歯周ポケットは深すぎず、歯肉炎の治療は必要ですが歯の温存は可能と判断して抜歯はしませんでした。しかし他の歯に比較して歯肉の退縮がみられますので、引き続き治療とデンタルケアの介入が必要です。

今回のワンちゃんは口臭以外の症状は特にありませんでした。食べにくかったり涎が多かったりということもありませんでした。しかし気づかないうちに着々と口腔内トラブルは進行しつつある状況でしたので、このタイミングで歯石処置の実施を決められたのは良かったと思われます。



あけましておめでとうございます


新年あけましておめでとうございます。

昨年は開業に際し、沢山の方に大変お世話になりました。

そして開院してからは多くの患者様にご来院して頂きました。

皆様方のおかげで2018年を迎える事が出来ました。

厚く御礼申し上げます。

本年はより一層皆様にお力添えさせていただき、動物達と飼い主様が健康に穏やかに過ごせる時間をより多く得られるように、精進して参ります。

本年もどうぞ宜しくお願い致します。

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避妊手術頑張りました! ~夏目さん編~


子猫の時...といってもこの日の時点でもまだまだ年齢的には子猫さんなのですが、みゃ~みゃ~の時から当院へ来ていただいているmix猫の夏目さん。『おてんば娘』という表現がピッタリという様子の元気な女の子で、来院時は診察室を好奇心旺盛に色々と中を見て回っていました。

飼い主様が遠方にお引越しされたので夏目ちゃんとはなかなか会えなくなってしまうなと思っていたところ、避妊手術のご予約でご連絡を頂きました。わざわざ遠くから当院にいらしていただき、嬉しい限りです。

3か月ぶりに会った夏目ちゃんはその短期間でもググッと成長して、小さい体格のイメージが強く残っていた私としては「夏目ちゃん...か?!」と一瞬思ってしまいましたが、顔つきはまだ幼さの残る感じで本人に間違いなしでした。当たり前ですが(笑)

飼い主様と離れて少し不安そうな様子ではありましたが、そこは持ち前の性格でわりと早くに落ち着て部屋で過ごしていました。

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画像がぶれてますが、こんな感じです。『撫でてよろしくてよ』という写真ですが、この姿勢のままずりずりっと少しずつ前進してくるので、これ以上前に出てきて落ちないように地味に抑えてもいる場面です。やはりケージ内はご不満のようで、隙あらば突破口を探っておりました(^-^;

この後に避妊手術を実施させていただいて、一晩入院となります。

翌朝の夏目さん。

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『私を一晩ケージに閉じ込めた奴が来たわ』

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『ちょっと、私を外に出しなさいよーーーー(院長の白衣の裾にちょいちょいしてます)』

お迎えにいらした時も堂々とした様子でしたが、でもちょーっとイタズラする様子が見られたのでこの写真の後にアクセサリー装着を院長より言い渡されてしまいました💦

元気溢れる夏目さん、自宅でちゃんと安静ができてるかしら?一本だけ糸を自分でイタズラしちゃった、というご連絡は頂きましたが(笑)



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