2023年7月

8月の診療時間変更のお知らせ


8月7日(月)

都合により、午後の診療時間を17時30分までとさせて頂きます。

お薬、フードの受け取りもこの日に関しましては上記の時間までの受け渡しとなりますのでご注意下さい。

ご迷惑をおかけいたしますが、予め宜しくお願い致します。



猫ちゃんの消化器閉塞2ケースのリポート


先月に引き続きケースリポートは、猫ちゃんの閉塞による事案です😿

ケース①の猫ちゃんでは、この子は「運が悪かった」という言葉が当てはまってしまうという印象でした。

何故ならば、何か明らかな異物を誤食したわけではなく、原因が「毛玉」だったからです。

5月以降はワンニャン'sは抜け毛が多くあるかと思います。気づけば毛玉ポワポワになっていたり、家の床をころこり転がって行ったりと...我が家もそうですが💦猫ちゃんについては自分で毛づくろいをしますので、飲み込んだ毛を時々吐き戻したり、ウンチの中に毛が混じっていたりすることも多くみかけると思います。

大半のケースでは毛繕いなどで飲み込んでしまった毛は毛玉となって何れかのルートで体外に排泄されます。

しかし、今回の猫ちゃんはその毛が排泄されず、また飲み込んだ毛が胃壁にべったり張り付くような感じとなってしまい、結果的に閉塞と同様の症状を呈してしまいました。画像検査では胃内の様子がなんだかおかしい...何かありそうだが...という程度の印象でしかなかったのですが、開腹手術をして胃内を見てみると先程の記載のようになっていました。

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実際に回収した毛ですが、正直なところでいうと量はそれほど大量というものではありませんでした。何故このぐらいの量の毛にもかかわるべったりと張り付いて悪さをしたのか......ですので、「運が悪かった」という言葉が浮かんでしまったケースでした。

続くケース②の猫ちゃんは、こちらは明らかに異物を「やってしまった😿」というパターンです。

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稟告を飼い主様から頂いた時点で異物を疑い、そしてレントゲン検査...いますね、確実に💦

という事でこの子も開腹手術に😿

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こちらも稟告から閉塞しているものは予想がついていましたが、何を飲み込んでしまったかというとステンレスタワシです。

元々の癖で金属系のものを噛んだりして遊ぶ傾向があったようで、来院前にこのタワシの一部を吐いたことにより、受診されたという経緯でした。

ご覧の通りのとげとげなので、腸壁を大分傷つけているだろうなと思いました。摘出の際にも腸粘膜に食い込むようなところもあったので術後の経過が心配でしたが、続発するトラブルは幸いにして発生せず、食欲旺盛になって退院してくれました。

何故だか今年は猫ちゃんの胃腸器閉塞が続いています。こういった症状以外の手術もありますが、今月は続いていたのでケースリポートに。

異物に対しては基本的な注意は必要ですが、今回の2ケースにつきましてはなかなか防ぎきるのも難しいかなとも感じました😿



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