☀暑さに注意!!熱中症に気を付けましょう!☀


今年の梅雨も、梅雨の気配が乏しいままに過ぎ去ろうとしています。雨が少ないから渇水が心配...と思えば、随所でゲリラ雷雨でこれでもかと土砂降りをお見舞いしてくる予測困難な天候状況です。(※水源地に適切な雨が欲しいですね😿)

ゲリラ雷雨の発生要因の一つになっているのが、日中の高温多湿状況です。早くも35℃超えの気温を記録する日が東京でも見られていますが、梅雨明けを迎えて以降は益々と猛暑・酷暑の日が多くなることが予想されます。人も動物も、熱中症には十分に、十分以上に気をつけて行かなければいけませんね。

先日、日本動物愛護協会からこのようなポスターを頂き、病院にも掲示させていただいております。

真夏のホットドッグ警報.jpg

コミカルではありますが刺激的なイラストですね。しかし、このくらいのインパクトはあっても良いと感じます。

例年に注意喚起をさせていただいておりますが、この時期において晴れの日のワンちゃんのお散歩は『非常に危険』です。

理由としましては、犬は人間のように発汗による体温調節ができません。犬の体温調節はハッハッハッと呼吸すること(パンティング)で、口腔内から水分を蒸散させることで気化熱の作用を利用して体温を下げます。しかし、発汗による蒸散に比べてはるかに効率の悪い方法となります。

加えて被毛をまとっていますので、熱がこもりやすいです。真夏に天然毛皮のコートを着ているのですから当然暑いです。北欧犬種(ポメラニアン、ハスキー、サモエドなどなど)は冬は頼もしい被毛ですが夏にはかなり堪える毛皮の暑さになります。

短頭種(パグ、フレンチブルなどなど)においては鼻の穴が狭く、喉も狭い為に更に熱を逃がす効率は悪くなります。

そしてポスターイラストのように、真夏日中のアスファルト温度は状況により60℃以上まで熱くなります。散歩する動物にとっては、まさにホットプレートの上を素足で歩くのと変わらない状況です。靴を履かせて散歩すれば大丈夫!!...ではありません。足の裏は保護されますが、道路からの照り返し(輻射熱)が人間以上に背の低い犬にとっては深刻です。

top(ウェザーニュースhttps://weathernews.jp/s/topics/202107/280235/より引用)

必ずしもこのような温度差になるわけではありませんが、高低差により体感温度が10℃以上異なる場合があることは覚えておいてください。

屋内にいても締め切った室内では気温が高くなりますので熱中症リスクはあります。窓を開け放して喚起していれば安心、というわけにもいかない日も非常に多くなりましたので、やはりエアコンにて冷房を入れておくことが望ましいでしょう。エアコンを好まない、電気代がかかってしまうなど色々と諸問題もあるかと思いますが、生命には代えられませんのでエアコンスイッチONを推奨いたします。26℃くらいの設定でもかなり違うと思います。

タイトルなし.png

上記のようなNG行為は決してなさらないようにしてくださいね。

人も動物も、熱中症は死に至る重篤な病態です。命を取り留めても後遺症が残る場合もあります。換気・空調管理、水分補給、塩分補給(人の場合。動物はむやみに塩分を与えないでください)、しっかりとした休息体調管理を心掛けて、今年の暑い夏も乗り越えていきましょう!



アクセス

鶴川街道、「市立博物館入口」信号近く

うぇる動物病院

Pあり

病院敷地内に3台駐車スペースがございます。
駐車場内でのトラブルは責任を負いかねますのでご了承の上ご利用ください。

うぇる動物病院駐車場