フィラリア予防、間もなく開始です
先週末よりGWに突入し、連休の間に遠方への旅行、近場へのお出かけなどを計画されている方も多いでしょうか。
お出かけの際はお気をつけて行ってらっしゃいませ。そして、良い連休をお過ごしください。
さて、今月の半ば頃、5/10~5/20の間を目安にフィラリア症予防薬の服用開始の時期となります。
以降毎月1回、定期的な投薬を行う必要があります。
フィラリア予防薬の必要投薬期間におきましては、HDU(Heartwarm Development heat Unit)というものに基づいて決定します。
HDUとは、フィラリアを媒介する蚊の体内でフィラリアの幼虫(ミクロフィラリア)が成熟するために必要な温度の積算の単位になります。
このHDUを用いることで、フィラリア症に感染する可能性がある期間というものが、ある程度予測できます。
ただし、このHDUも絶対的なものでなく一つの目安となるものですので、実際に何月から何月まで服用するのかはその地域・各動物病院において違いがあります。
当院地域に関しましては、5月半ば頃~を開始月として、蚊が居なくなってから約1ヶ月後となる12月上~中旬頃までの投薬を推奨しております。
近頃はフィラリア症も見かける機会は大分少なくなってきましたが、決して無くなったわけではありません。
虎視眈々と感染の機会を窺っています。蚊が少なくなってくる秋以降~12月の投薬を忘れてしまうケースも多く見受けられますので、投薬は最後まで忘れないよう、カレンダーに印をつけてみたり、覚えやすい日を投薬日に設定しておきましょう。