2022年1月

【臨時一般診療休診のお知らせ】2021年1月31日~2月7日(月)まで


当院関係者にて、新型コロナウイルスの陽性と認定された方がおります。

予防疫学上の観点より、保健所による判断の下、タイトル表記の期間中は当院での通常診療の大半を一時休診とさせて頂きます。

継続の投薬処方が必要、処方食などの注文・受け取りが必要な場合にはご対応いたしますので、予めお電話を必ずお願い致します。その他、ご連絡・ご相談の上で対応につきましてはご指示させて頂ければと思います。

ご対応の際は、消毒やマスクの着用等遵守にて行わせて頂きます。

大変ご迷惑、ご心配をおかけ致しますが、何卒昨今の状況を踏まえ、ご理解の程宜しくお願い致します。



こうでありたい!!と思った、高齢ワンちゃんの歯の処置例


当院ブログおなじみの歯の話題です。

また歯ですか?というツッコミは飲み込んでいてくださいね😅

今回のワンちゃんは15歳以上のご高齢の子です。以前より、歯の一部に欠けてしまっている部分があり、その周辺にも歯石が多かった為に歯髄などへの感染が懸念としてありました。歯石に覆われてしまっていた為、外観からの正しい評価が難しいものでした。

当院で実施している秋の健康診断をご利用頂き、その健診結果でもって麻酔は可能な状況と判断し、また別件で麻酔をかけての処置が望ましい事がありました為に、ご相談の結果、麻酔下での歯の処置を行うことになりました。

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歯のX線を撮影しましたところ...おぉ?ほとんどの歯が残存している...!!そして、歯の根元部分もほとんどがしっかりしている...!!

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実際の歯の状態の写真となります。歯石の付着は全体的に見られますが、年齢を考慮すると同年代の子に比較すると少な目な印象です。

そして何より、歯と歯肉の境界部分の赤み(歯肉炎)の所見が非常に軽微!!そして歯肉の退縮も見られません。

KIMG0615.JPG右下.png

上の二つは、近い年代で同じ犬種の子の処置時の様子とX線ですが、比較すると歯石の程度や歯肉の充血、X線での歯の透け具合などの違いがお分かりいただけるでしょうか。

実際の処置では、欠けていた部分はごく軽度で歯髄に影響が見られず、また歯肉炎などの所見もほとんど見られませんでした。また、全体的な歯石付着は見られていたものの歯周ポケットなどの隙間もほとんどの歯で見られませんでした。

結果!!抜歯する事を前提に飼い主様にはお話をさせていただいておりましたが、

よもやよもや!!(これを言いたかった)

抜歯0本という結果でした。正直、この年齢世代の子で、全く抜歯を行わなかったケースは当院では非常に珍しい例でした。

特別なデンタルケアや処置を今までしていた子ではなく、日常的な範囲でのケアを行っているぐらいとの事でした。むしろ、歯みがきはやらせてくれないという事でした。

今回のケースに関してはワンちゃん自身の体質(歯質・口腔内環境)が大半の要因を占めていると思われます。人間の場合で言えば、虫歯になり易い人とそうでない人との違いと似たものです。

歯周病になってしまう場合は、体質・食生活・ケアの有無・基礎疾患などなど様々な要因が関与してくるものですが、今回の子のようにご高齢になっても歯がしっかりと残っている状態を頑張って目指していきたいものですね。




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