6/5 午前 院長のみ対応となります
6/5(月)の午前診療は院長のみの対応となります。
診察・受付等お時間をおかけしてしまう可能性がございます。
ご迷惑をおかけいたしますが、ご理解の程宜しくお願い致します。
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注射をする前にその部分をアルコール綿(以下アル綿)で拭いて消毒してからチクッ。
ほぼ全ての人が経験している事ではないかと思います。
自分がお医者さんにかかり、ワクチンや点滴など注射をしてもらう時はこのアル綿で拭き拭きというのを看護師さんにしてもらっています。
このアル綿での注射部位の消毒・・・実は効果がほとんどないというのをご存知でしょうか?
動物病院においては、という一文を一応加えさせて頂きますね。でも人の医療現場においても同様の事は言われています。
動物も人も、皮膚・毛にはたくさんの常在菌とよばれる細菌が沢山います。
注射をする時には当然針を使いますので、針穴ができます。
この針穴から細菌が入り込んで感染・化膿を防ぐためにアル綿消毒している、というのがその理由と考えられていました。
ですが、これには医学的根拠が乏しかったのです。
アルコール消毒の原理は、適切なアルコール濃度を用いるとタンパク質を変性させる作用により細菌の活動力を奪ったり、細菌の防護壁となる細胞壁を破壊して倒す、水分を奪うことで変性作用を強化する、などがあります。
薄すぎるアルコールは消毒効果がありませんし、濃すぎるものは消毒効果は上がりますが生体に使う場合は正常な細胞にもダメージを与えてしまいますので、大体70~80%の濃度が適切と言われております。
(※関係ありそうでなさそうな話ですが、昔見た映画などでお酒を口に含んで傷口にブシャァ!!としてから、銃弾を取り出したりするシーンを見たことがありますが、「口に含んだ時点で消毒の意味はないのでは...」と思いつつ、「そのお酒では消毒できないのでは...沁みるだけでは...」などと、演出に無言でツッコミを入れてたりしました)
そしてアル綿消毒に戻りますが、アルコール度数が上記以上のものに浸漬させたものが当院もありますが、数回拭いた程度では注射部位の細菌をやっつけることはできません。
全然やっつけられないという事ではないですが、針穴から入る恐れのある細菌を全てやっつけておこうという趣旨には及ばないレベルです。
では何のためにやっているのでしょうか?
『何とな~く』
表現が雑すぎて怒られてしまいますね(;^_^
注射を打つ時にはアル綿消毒をする、というのは多くの方がそういうものなのだと認識されていると思います。ですが、実際にはその効果は懐疑的又は否定的とされています。
では意味がないのならその行為を省略してしまっても問題はありません。
ですが、お医者さんでアル綿消毒される前にいきなり注射を打たれたら「え?!」と思ってしまいますよね。「あの先生、消毒しないで注射してる・・・うわぁ・・・」と思ってしまったりすることもあるのではないでしょうか。
ですから、今現在もお医者さん(人も獣医も)はアル綿消毒というものを行っているのです。消毒目的というより、注射を打ちますよーという儀式的な意味合いの方が強いかもしれません。
ただ、有効な場合も当然ながらあります。
それは注射部位がひどく汚れていて汚染されたりしている際は、綺麗にした上で注射をうった方がよろしいでしょう。泥・土が多いと、やはりそのまま打つのには懸念がありますので、消毒兼清拭してから注射させて頂いております。
また、採血の際には血管を浮き上がらせてわかりやすくする為にアル綿で拭いたり、動物病院ですとスプレーしたりしています。
アル綿消毒をするから良し悪し
アル綿消毒をしないから良し悪し
どちらがどっちということではなく、必要に応じて使い分けている方が大半ではないかなと思いますが、当院はワクチン接種などの時にアル綿消毒を基本は行わないで注射を打つことが多いですので、驚かないで頂ければなと思います。
今回は先日に皮膚のできものを主訴に来院したワンちゃんのお話です。
2ヶ月ほど前に胸の皮膚に数mmのしこりがあるとの事でした。
様子を見ていると少しずつ大きくなってきたましたので、診察した上でご相談となりました。
ワンちゃんは9歳の男の子です。毛を刈った後ですのでわかりやすいですが、中央部分に白い楕円状のしこりがあります。
「イボ」であったり「しこり」であったり「腫瘤」であったりと、表現は様々ですが中高齢のワンちゃんには皮膚のできものというのが少なからず見られるケースが加齢によって増えてきます。また犬種によってその出来やすさというものも違ってきます。
外見上でそのできものが良いもの・悪いものという評価は一概にできません。また、それが腫瘍性なのか非腫瘍性なのかというものまた然りです。
皮膚にしこりを見つけた場合、大きさにもよりますが一般的には針生検という検査を行います。
しこりに針を刺して、そのしこりを構成している細胞成分の一部を採取して標本にし、顕微鏡で確認するという検査です。
検査の利点はその簡便さです。通常は鎮静や局所麻酔などは用いず実施が可能です。欠点は、しこりのピンポイントでの細胞採取によりますので診断率が100%ではないという事です。
この検査を実施することでおおよその診断、方針を定めて治療(外科なのか内科なのか様子見なのか等々)していくという流れが多いです。
今回のワンちゃんのケースでは、診察して状態・状況を見ると、表皮内嚢胞というものが最も疑われました。
表皮内嚢胞とは、毛穴の部分(毛包)に袋状の構造物ができてしまい、そこに皮脂や角化物などが蓄積して膨らんできてしまうものです。内容物が満たされてくると周囲を圧迫するため触ると痛がったり、そのままにしておくと袋が破裂してしまう事もあります。
腫瘍性の病変ではありませんので、対症的に膨らんできた部分に切開を入れて内容物を排出させたり、袋状構造物を引き剥がしたりして治療する例があります。しかし上記方法ですと再発する可能性もあるので、根治としてはその袋含めて周囲丸々切除します。
しかし、外観はそのように見えても腫瘍性病変が存在している可能性も勿論あります。
「可能性としては表皮内嚢胞が一番疑わしく、切開排出の対症療法での対応も可能ですが再発する可能性があります。また、表皮内嚢胞でない場合も考えられ、その場合は針生検をするか、検査を兼ねてしこりそのものを切除してしまうか(表皮内嚢胞であれば根治的)という選択があります」とご提案させて頂き、検査及び根治目的として切除する事になりました。
しこりそのものは8mmくらいで、マージンを取った上で約12mm程で切除しました。
病理検査に提出すると、結果は毛包上皮腫という良性の皮膚腫瘍でした。悪性の所見もなかったとのことで安心です。
毛包上皮腫という腫瘍も中高齢以降に多く見られるものですが、対症治療ですと再発を繰り返すケースがあるため、今回の切除選択は根治目的に合致していたということになります。
今回は単発の発生でしたが、多発的に各所に出来てしまう例もあります。その全てを切除すべきかどうかは状況によりますが、体を触っていて何かしらのしこりに気づき、そのしこりが大きくなってきたり色が変わってきたりと言うことがあれば、早めに調べておきましょう。
5月20日(土)、5月27日(土)の両日は午前のみ、院長一人での対応となります。
お時間・お手間を飼い主様に頂戴する場合がございます。
ご迷惑をおかけいたしますが、宜しくお願い致します。
GWも本日で最終日となります。
皆様はどのようにお過ごしになられたでしょうか。ご家族様揃ってお出かけして遊びに行かれた方、遠出はせずに近場に出かけたりご自宅でゆっくりと過ごされた方様々かと思われます。有意義にお過ごしになられたのならば何よりですね。
GW中は天気に恵まれた場所も多く、夏日にもなりましたから特にアウトドア関連に行かれた方は絶好の日和だったのではないでしょうか。ニュースで交通機関の混雑などを見ていると、「休日にお疲れ様です(><)」という気持ちになります。
今回のGW期間中、ペットホテルをご利用いただいた方がおりまして、その中で唯一のネコちゃんのお泊まりさん、しじみちゃんです。
お泊まり初日の様子。初めてのお泊まり、当然ながら緊張MAXでして、タオルと飼い主様が持ってきて頂いたクッションがあったのですが、どちらも乗らずにお部屋の隅っこでキュッとなってしまってました。
でも決して怒ったり手を出すことはありませんでした。
2日目のご様子。タオルの上に乗っかって、昨日よりも若干キュッとなる具合が和らいだ感じです。耳の形でまだまだの緊張感を物語ってます(^^;
3日目のご様子。撮影の際に前に出てきてくれました♪緊張感は残ってましたが、慣れてきてくれたようで良かった。
最終日。「ちょっと今食べてるんですけど、何ですか?」と少し迷惑そうにしつつも、カメラ目線ありがとうございます。
当院でのネコちゃんでのペットホテル第一号となったしじみちゃん。次第に慣れてきたとは思いますが、緊張感はかなりあったかなとは思います。また来てくれる時には恐らくリセットがかかってしまってるとは思いますが、お待ちしてますね。
先週末よりGWに突入し、連休の間に遠方への旅行、近場へのお出かけなどを計画されている方も多いでしょうか。
お出かけの際はお気をつけて行ってらっしゃいませ。そして、良い連休をお過ごしください。
さて、今月の半ば頃、5/10~5/20の間を目安にフィラリア症予防薬の服用開始の時期となります。
以降毎月1回、定期的な投薬を行う必要があります。
フィラリア予防薬の必要投薬期間におきましては、HDU(Heartwarm Development heat Unit)というものに基づいて決定します。
HDUとは、フィラリアを媒介する蚊の体内でフィラリアの幼虫(ミクロフィラリア)が成熟するために必要な温度の積算の単位になります。
このHDUを用いることで、フィラリア症に感染する可能性がある期間というものが、ある程度予測できます。
ただし、このHDUも絶対的なものでなく一つの目安となるものですので、実際に何月から何月まで服用するのかはその地域・各動物病院において違いがあります。
当院地域に関しましては、5月半ば頃~を開始月として、蚊が居なくなってから約1ヶ月後となる12月上~中旬頃までの投薬を推奨しております。
近頃はフィラリア症も見かける機会は大分少なくなってきましたが、決して無くなったわけではありません。
虎視眈々と感染の機会を窺っています。蚊が少なくなってくる秋以降~12月の投薬を忘れてしまうケースも多く見受けられますので、投薬は最後まで忘れないよう、カレンダーに印をつけてみたり、覚えやすい日を投薬日に設定しておきましょう。
鶴川街道、「市立博物館入口」信号近く
Pあり
病院敷地内に3台駐車スペースがございます。
駐車場内でのトラブルは責任を負いかねますのでご了承の上ご利用ください。